
だんだんと日が暮れるのが早くなり、気がつけば今年も残り僅かとなってまいりました。
秋晴れの空は透き通る様で心に染み渡りますが、
肌寒さと共に訪れる夕暮れは、少しもの寂しさを感じます。
そろそろストーブが欲しくなる季節ですよね。
さて早いもので、周りを見回すとあちこちでクリスマスケーキの予約が始まっています。
クリスマスといえばイチゴをのせた生クリームのケーキが定番になっていますが、
実はこれ、バレンタインのチョコの様に海外にはない日本独自の風物詩だそうです。
クリスマスケーキが日本で初めて販売されたのは1910年のこと。
お菓子の老舗メーカー、不二家が元祖だと言われています。
イエスキリストの誕生日をお祝いするケーキがその由来とされていますが、
イチゴの赤と生クリームの白が日本で縁起の良い紅白や、雪の上のサンタなどをイメージさせ、
1950年頃からクリスマスケーキとして徐々に定着していったそうです。
では海外ではどのようにクリスマスをお祝いしているのでしょうか?
例えば、フランスでは「ブッシュ・ド・ノエル」という丸太の形をしたチョコケーキが定番です。
ブッシュはフランス語で「薪、木の切り株」を意味し、ノエルは「クリスマス」を意味しており、
キリストの誕生を祝うために何日も夜通し暖炉に薪をくべ燃やし続けたことが由来です。

ドイツでは「シュトーレン」というパン菓子をクリスマスの約4週間前から
少しずつスライスしながら食べていく習慣があります。
ラム酒につけたドライフルーツ、香り高いバター、ナッツなどを
ふんだんに使ったシュトーレンは、日が経つにつれて味わい深くなるので、
クリスマスを待ち望む楽しみとして定着しています。
イタリアでは「パネトーネ」と呼ばれるミラノ生まれのパン菓子がクリスマスのシンボルです。
バターや卵、ミルクなどをふんだんに使ったリッチなブリオッシュ生地に、
各種ドライフルーツを散りばめたドーム型のソフトなパン菓子で、
現地ではこの時期になるとどこもかしこもパネトーネ一色になるそうです。

イギリスでは「クリスマスプディング」と呼ばれるナッツや、
ドライフルーツを含む特別なケーキが楽しまれています。
このケーキを作るときには家族一人ひとりが材料を混ぜながらお願い事をする習慣があり、
クリスマスまで熟成させることで美味しさが増します。
当日にはラム酒やブランデーをかけて火をつけ、
青い炎と香りが全体に広がり、プディングが熱々で楽しめます。

アメリカではクリスマスにはケーキではなく、
リンゴやカボチャなどの旬の果物や野菜のパイが人気で、
七面鳥の丸焼きも楽しまれています。

国によって文化が違い、お祝いの仕方や食べ物も違いますが、
共通しているのは美味しいものを囲んで家族や友人が集まり、時間を共に過ごす事。
何を食べるかよりも、それをきっかけに家族が集まり、
互いの健康を願い、労い、ひととき楽しい笑顔の時間が広がる事が、
何もよりも幸せな事だと思います。
ハローエレファンでは今年もクリスマスに向けて、
シュトーレンとパネトーネの予約が始まります。
ぜひ美味しい焼き菓子を囲む、素敵な家族の時間をお過ごしください!
〜ベンチタイム2023年11月号より〜
