
こんにちは。
湘南元気村のヘルスアドバイザー楠です。
2月に入り、ぐっと寒くなりましたね。
雪が降るという予報を見ては、巻いたことのないチェーンを
車に積んでドキドキしております。
春が来るのはもう少し先でしょうか。
今日は、いただきますの精神についてのお話です。
王様のジビエパイ、その後・・・

平塚のフレンチレストラン、アッシュエムさんと
ハローエレファンとのコラボ商品「王様のジビエパイ」。
12月に行われたにっぽんの宝物プロジェクト、
圏央道大会にてグランプリを獲得し、
そこからさらにブラッシュアップを重ね、
いよいよ先日、全国大会に参加してきました。
王様のジビエパイは、まだ日本であまり馴染みのない天然の野生鳥獣の食肉、
今回は鹿肉をアッシュエムさんのフレンチシェフの技術で美味しいフィリングに仕上げ、
ハローエレファンでパイ生地に包み焼き上げた、ほっぺたが落ちる絶品ミートパイです。
とはいえ、さすが各地域の地方大会を勝ち上がってきた強者達が集うハイレベルの全国大会。
惜しくもグランプリは逃しましたが、
それでも審査員の方からの高い評価の声もあり「審査員特別賞」を頂きました。
この王様のジビエパイは、私達が知らないところで、
野生鳥獣による農作物被害をくい止めるために捕獲される動物の9割が、
そのまま殺処分され山に捨てられているという現状に対しての、
一つの提案であり、メッセージの発信でもあります。
食べにくい、生臭いという印象が先行するジビエを、
「美味しい!」に変え、ジビエの消費量を少しずつでも底上げし、
増やしていくことで無駄をなくそうという提案と同時に、
もう少し深いところでは、いまいちど、日本人が昔から大切にしてきた
「いただきます」の精神に立ち返ろうという提案でもあります。
料理の向こうにある命

カラッとあがったフライドチキンを見て、
またスーパーの食肉コーナーに並んだ手羽先肉を見て、
「美味しそう!」と思うことはあっても、
「かわいそう」と思うことはあまり無いと思います。
でもそこから少しだけ遡ると、鶏の命があります。
今日の夕食にするから、鶏一羽絞めてきてと言われて、美味しそう!
と思いながら絞めれる人はなかなかいないと思います。
料理←食材←動物と呼び方は変わっても、
本来同じものを扱っているはずなのに、
私達の認識の中では自然とそこに線を引くことで、
食をたどった先にある命に意識を向けることが少なくなっています。
でも、そこは絶対につながっていて、
私達は常に食を通して命をいただいているのです。
私が幼い時に聞いた物語で衝撃的だった話が「月のウサギ」の話です。
狐、猿、うさぎが、お腹が空いて倒れていた旅人のために、
食べ物を集めてくるのですが、狐も猿も、魚や木の実をとって来たというのに、
うさぎだけは何も持ってこれませんでした。
そこで、うさぎは自分は食べ物を探すことはできなかったけれど、
どうか私を食べて力を出して下さいと言って火の中に飛び込みます。
その姿に感動した旅人は実は神様で、
うさぎの姿に心をいため、月に送ったというお話です。
壮絶な展開に、幼いながらにも心がえぐられるような衝撃を受けたのを覚えています。
この物語の趣旨とは違いますが、
動物→食材→料理の間に引いた線を取っ払うと、
命をいただくことの重たさを、少しだけ感じられるのではないでしょうか?
「いただきます」は感謝の言葉
私達が普段何気なく口にしている「いただきます」という言葉は、
大自然の命をいただくという感謝の言葉です。
私達は生きていく為に、食を通して毎日たくさんの命をいただきながら、命をつないでいます。
この生命への感謝こそが、命によって命を紡いでいく「食」の原点であり、
あらゆる問題の解決のスタート地点になると思うのです。

〜元気村通信89号より〜
