
こんにちは。
湘南元気村のヘルスアドバイザー楠です。
先週の地震、皆様大丈夫でしたでしょうか?
揺れ方も大きかったですが、
私は急に鳴り響いたスマホからの警告音の方に驚きました。
あれは心臓に悪いですね・・・。
とはいえ、いつ何が起きるかわからないのが
自然災害の恐ろしい所でもあります。
常に心のどこかで備えておくことは大切ですね。
ぜひ、これをきっかけに非常時に備え、
何かが起きて連絡がとれなくなった時に集まる
家族の集合場所を話し合っておくことをおすすめします。
場所もできるだけ細かく。
「最寄りの小学校」ではなく、
「小学校のすべり台の前」の様に具体的に。

また、場所だけでなく
「12時と18時に15分待つ」の様に時間まで決めておくと、
無為なすれ違いが防げて、
何かあった時に家族が出会える確率がぐっと高くなるそうです。
さて、今日は、身近な「お米の力」についてのお話です。
江戸わずらいの秘密
江戸時代に、謎の病気が流行したそうです。
江戸を訪れた地方の大名や武士の体調が悪くなる謎の病で、
足元がおぼつかなくなり、寝込んでしまう人が続出。
しかし故郷に帰ると、何もなかったかのように元気になるのです。
不思議と江戸にいるとかかる病気ということで
「江戸わずらい」と呼ばれていました。
実はこの病気の正体は「脚気」。
ビタミンB1が不足するとかかる病です。
ビタミンB1は炭水化物が体内でエネルギーに変わるのを助けるビタミンです。
そして人の体でエネルギーをたくさん消耗する場所が「神経」です。
つまりビタミン不足で神経にエネルギーが行き渡らず、
疲労感、足のしびれ、歩行障害、ひどくなると心不全まで引き起こしてしまうのです。
この原因が実は「白米食」にありました。
長い間日本の庶民のご飯は玄米が中心でしたが、
江戸時代に入り精米技術が向上し、
都会の江戸を中心に白米を食べるようになったのです。
貧しい武士も体面を気にして、
江戸にいる時は白米を食べました。
でも玄米の栄養の9割は白米の外側、
いわゆる米糠の部分に集中しています。
当時の食は一汁一菜が基本で、
おかずの量も種類も今に比べて少なかった事もあり、
玄米がビタミン、ミネラルの重要な補給源でした。
白米食になった途端、ビタミン不足から脚気が多発してしまったのです。

玄米に秘められた力
玄米は、ビタミンBだけでなく、様々な力を秘めています。
不足しがちなミネラル、カルシウムやマグネシウム、亜鉛なども含み、
糖の吸収を緩やかにしたり腸内環境を整える食物繊維も多く含みます。
またポリフェノールの一種である「γオリザノール」は、抗酸化力の高い成分で、
血中コレステロールを下げる働きがあります。
またこの成分は脳の食欲中枢に働いて、
過剰な食欲を防ぎ食べ過ぎを抑える力があります。
米が白いと書いて、粕(カス)と読み、
米に康(健康)と書いて糠(ヌカ)と読みますが、
栄養価という側面から見ると、本質を言い当てています。
まさに玄米の健康に役立つ部分は糠(ヌカ)の方であり、
白米は玄米から栄養たっぷりの部分を取り出したあとの粕(カス)とも言えます。
確かに精米をし、白米にすることで、
美味しく食べやすいご飯が炊けるようになったのは事実かもしれませんが、
これだけ貴重な米糠の部分を活用せずに捨ててしまっていると思うと、
非常にもったいない話でもあります。
特に主食であるお米は毎日食べるもの。
毎日玄米食は難しいにしても、
完全に白米に精米するのではなく五分づきのお米にかえたり、
雑穀などを上手に活用して、少しずつでも
健康的な食卓に切り替えていけると良いかと思います。
自分の体からの声に耳をすませて
現代は食生活が豊かになり、
昔ほど簡単にはビタミン不足になることも少なくなりましたが、
病気と診断されるほどではない様々な体調不良や、
慢性的な疲労感等の原因の一つとして、
偏った栄養バランスや、ビタミン・ミネラルの不足などがあげられます。
体は正直です。
体が発している声に耳を澄ませて、
悲鳴を上げる前に労ってあげられると良いですね。

〜元気村通信86号より〜
