味噌が秘める力【元気村通信104号】

すっきりしない陽気が続く、梅雨真っ只中の6月。
暑かったり涼しかったりで、なかなか体が追いつきませんね。
体調崩しやすい時期ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こんな時こそ免疫力を高めて行きたい所ですが、
今日はそんな免疫力アップのための切り札をお伝えして行きたいと思います。

 医者に払うより味噌屋に払え

切り札だなんてちょっと大袈裟でしたが、免疫力アップといえば、発酵食品。
その発酵食品の王様とも言われている素材が・・・味噌です。
あ、少しがっかりしましたか?あまりにも身近な食材すぎて、
切り札とか王様というよりも、毎日挨拶するお隣のおじさんくらいの空気感でしょうか(笑)。

いや、待ってください。それは味噌の力をみくびりすぎています。
味噌の歴史は1300年以上とも言われていて、
先人たちの知恵と工夫が詰まったスーパー調味料なのです。
昔から言い伝えられている、味噌にまつわる慣用句から少し紐解いてみましょう。

 「医者に払うより味噌屋に払え」
同じ意味で「味噌の医者殺し」という、もっとストレートな慣用句もありますが、
病気になってお医者さんにかかる前に、
お味噌をしっかり食べておけば健康を守れるよという先人の知恵です。

 「味噌汁は朝の毒消し」
朝にお味噌汁を飲むことで、デトックス効果が期待できるという言葉です。
味噌に含まれるサポニンやレシチンは体内の余分な脂肪を溶かすと言われ、
食物繊維は腸の掃除をしてくれますよね。

他にも、
「生味噌は腹の妙薬」
「味噌汁は一杯三里の力」
「味噌で呑む一杯、酒に毒はなし」などなど・・・

私たちの脳も「脳みそ」と言いますが、
ふるくから味噌が人にとって重要な存在だったことに由来するのではないかと言われています。
そこがミソ!という時の味噌も、同じような使われ方です。
それだけ昔から味噌が日常生活に密着し、欠かせないものだったという証拠ですね。

味噌が秘める力

味噌の主原料は主に大豆。
良質なタンパク源であるのと同時に、バランスの取れたアミノ酸、
抗酸化力の高いサポニンや、女性にふれしいポリフェノールのイソフラボンなども含み、
他にも様々な体に嬉しい栄養成分がたくさん・・・
そして発酵食品なので、発酵の力で豊富なタンパク質が体に消化吸収しやすい形で存在しており、
ビタミン類なども増え、麹菌や乳酸菌などの腸内環境を整える善玉菌が免疫力を高めてくれます。

単なる調味料の一つとしてみられがちな味噌ですが、
このような栄養成分や先人たちの言葉を紐解いていくと、
日本人の健康に大きく寄与してきた食材であり、
やっぱり普通のおじさんではなく、王様だったんだ!ということがわかりますね。

 生きている味噌を選ぼう

昔は自家製だった味噌、今ではスーパーなどで購入する方がほとんどかと思います。
ただ、味噌の健康パワーを活かす為には、きちんとした製法の生味噌を選ぶ必要があります。
というのも、安価で売られている味噌は、みそっぽい、なんちゃってみそが多く混ざっています。

本来の味噌は十分な時間(半年〜1年)かけて発酵、
熟成させて旨みと香りと栄養素を引き出すのですが、
当然時間もコストもかかります。
なので気温などを調整したりして熟成期間を短縮、
短いと数週間で仕上げてしまいます。
そうすると発酵が足りないので、化学調味料などを添加して、
人為的に旨みを加えて味噌っぽくします。
出汁入り味噌もそうです。
ここまでやるとだいぶ美味しいみそっぽい味噌が出来上がります。

しかしここで問題発生。
このままだと発酵の力で、せっかく入れた添加物が分解されてしまいます。
それを止めるために今度は加熱殺菌処理をします。
すると乳酸菌、酵母菌はきれいに殺菌されてしまいます。
発酵は止まり、流通や管理は楽になりますが、
はたして本来の味噌の姿と言えるでしょうか。

そんな大人の事情で出来たみそっぽい味噌が多く存在します。
なので選び方の目印は、原材料が大豆、米(麦)、塩だけの物。
必要な素材のみで作ってあるお味噌が本来の味噌です。
また加熱非加熱の表示義務は無いので、
天然醸造・生みそ・非加熱等の記載のある味噌を探しましょう。
それが昔ながらの生きている味噌です。

〜元気村通信104号より〜