
木々を揺らす心地よい風に、夏を先取りしたようなギラギラした陽射し。
ぐんぐんと成長する、眩しいほどの新緑(庭の雑草?)に心折れそうです。
暑い日と肌寒い日が交互に訪れるような不思議な陽気で、夏というにはまだ早い気もしますが、
暦では5月の初め頃から梅雨入りまでが初夏にあたるそうです。
もう夏なんですね(汗)。
ということで、今日は本格的な夏に向けての体調管理、夏の準備編についてのお話です。
前の季節の過ごし方が問われる

一昔前は、緩やかに時間をかけて季節が移り変わっていき、
それに合わせて適度に体を順応させる事ができましたが、近年、それが難しくなってきています。
その原因の一つは気候変動。
地球温暖化やヒートアイランド現象など人類の近代化が地球に与えている影響は少なくありまん。
全てが循環し絶妙なバランスで成り立っている地球環境、何か一つが変わると、
その影響は私たちが予測できない様々なところに現れます。
不思議と春の陽気も短くなり、最近は暑さと寒さの入れ替わりも激しく、
考えられないような酷暑が続く夏も増えてきました。
最近季節に体がついていかないと感じる方も多いかと思います。
そしてもう一つの原因は便利なエアコンによる室内外の温度差です。
上手に使えば便利で暑さから命を救うエアコンですが、
スイッチひとつで涼しい風が出てくる便利さゆえに安易に頼ると、
体の本来持っている体温調節機能を怠けさせてしまい、暑さへの順応を遅らせます。
前の季節の過ごし方が次の季節の体調に影響するというのが東洋医学の考え方。
夏を快適に過ごすためには、ちょうど今の時期の過ごし方が大切です。
暑い夏を迎える一足先に体を暑い気候に慣らしていく事を「暑熱順化」と言います。
人の体は外の環境に合わせて慣れるようにできています。
暑い夏にエアコンが効いた部屋に入ると初めはすごく涼しくても、
しばらく経つと何も感じなくなりますよね?
重たい荷物を運ぶ時も、毎日繰り返していると必要なところに筋肉がついて慣れてきます。
それが人間の順応性です。
夏の体調不良、また熱中症などを避けるためには、
人間の体の順応の力を上手に使ってあげることがポイントです。
暑熱順化は夏への準備

暑熱順化は暑い夏への体の準備。暑さに体を慣らしていきます。
具体的には、適度な汗をかける体づくり。
普段体を動かしたり、汗をかく習慣がないと、
急に暑くなった時に体がうまく汗をかくことができません。
喉が乾く前のこまめな水分補給とあわせ、
日常生活の中で軽い運動や入浴などを取り入れて、
汗をかく生活を意識していきましょう。
自分の体調に合わせ、短い時間で構わないのでウォーキングや筋トレ、
ストレッチなどを生活に取り入れてみてください。
また運動と入浴でかく汗は質が違いますが、
両方かくことでスムーズに体が夏モードに切り替わり、
あせをかける体になっていきます。
つい暑いと簡単なシャワーなどで済ましてしまいやすいですが、
夏前だからこそきちんと湯船に浸かることが大切です。
そして、今の季節はまだエアコンは我慢。
つい蒸し暑いとスイッチを押したくなりますが、
できれば扇風機の方のスイッチにしておきましょう。
個人差もありますが、暑熱順化には1〜2週間ほどかかると言われています。
体が夏を迎える準備ができると、暑さに合わせてきちんと汗がしっかりかけるようになり、
汗も塩分の多いベタついたあせではなく、体からミネラルを失いにくい、
塩分の少ないすっきりとした汗をかけるようになります。
また皮膚の血液量も増えやすくなり、体の熱を外に逃しやすくなり、体温が上昇しにくくなります。
なので熱中症対策にも暑熱順化は大切です。
夏の準備を始めよう

夏といわれて、エネルギッシュ、爽快、花火大会、浴衣、かき氷・・・
というようなワクワクキーワードよりも先に、
だるい、食欲がない、熱帯夜、夏バテ、しんどい・・・
などのネガティブワードが思い浮かぶ方は、
今年こそ元気に楽しい夏を過ごせるように今から夏の準備をしてみませんか?
少し暑くて汗ばむ日も増えてきていますが、
「そうだ、今、私、暑熱順化中」と思えば、少し気持ちが楽になるかも?。
積極的に汗かいていきましょう!
〜元気村通信104号より〜
