健康寿命【元気村通信93号】

こんにちは。
湘南元気村のヘルスアドバイザー楠です。

綺麗に咲き始めた紫陽花の花が、シトシトと続く梅雨の雨に彩を添えます。
梅雨が明ける頃にはギラギラの夏が出番を待ち受けていますね。

そろそろ心も体の夏への準備が必要な時期。
元気に夏を迎えていきたいものです。
今日はロコモティブシンドロームのお話です。

 ロコモって何?

日本は今や世界一の長寿国となり、平均寿命は84.3歳になります。
医療が進み延命治療が進歩することで、
長く生きる事が可能になったというのも長寿の要因の一つです。

そこで平均寿命よりももっと大事な概念として介護に頼らず、
自分の力で健康に過ごせる寿命「健康寿命」が注目されるようになりました。

男性においては平均寿命80.2歳に対し、健康寿命71.2歳。
女性においては平均寿命86.6歳に対し、健康寿命74.2歳。
平均寿命と健康寿命の間には10年程の差が生まれています。
この差をいかに短くしていくか、ということが
私たち一人ひとりに与えられている大きなテーマとも言えます。

介護が必要になる原因の第一位は「運動機能障害」。
転倒や、関節の病気などによって、骨、関節、筋肉、神経などに不調が生じ、
歩く、作業するなどの基本的な運動機能が低下する事です。

このような状態を「ロコモティブシンドローム」略して「ロコモ」と言います。
移動する能力があるという意味の英単語・ロコモティブ(locomotive)から作られた言葉で、
今やロコモ人口は予備軍まで含めると日本人の4700万人にのぼると言われています。

原因の多くは、骨粗鬆症や筋力の低下、変形性膝関節症など、多岐にわたります。
さて、みなさん、ここで少し自分の運動機能を試してみましょう。
一般的な普通の椅子(高さ40センチ)に座ってみて下さい。
その状態から、反動などをつけずに片足で立ち上がることができますか?

これはロコモかどうかを判定する3つのテストの中の1つ、「立ち上がりテスト」です。
もし立ち上がることができなければ、ロコモが始まっていると考えられます。
そのままにしておくと70代で自分の力で歩けなくなるかもしれません。
健康寿命を伸ばすためには、いかにロコモにならないような生活を心がけていくか、
またロコモの進行を抑えていくかがとても大切ということになります。

 使えば使うほど磨かれていく

歳を重ねるに従って、体の運動機能が徐々に低下していくのは仕方がありませんが、
普段の生活で適度に体に負荷をかける事で、ロコモを防いでいくことは十分に可能です。

例えば、運動、スポーツの実施状況別に体力テストを行ったところ、
ほぼ毎日運動する50歳の人は、
運動習慣のない30歳の人より体力テストの結果が高いという事がわかっています。

私の祖母ももう94歳になりますが、
田舎で毎日山菜を取ったり畑仕事をしていて、今でもまだ現役。
よく新鮮な野菜が田舎から送られてきますが、
足腰しっかりしていて周りがびっくりするほどです。
人の体は使わなければどんどん衰えていきますが、
きちんと動かしていれば磨かれていくのですね。

 健康寿命=寿命に

人生最後まで自分の足で歩きたい!誰しもがそう思っています。
1番の理想は健康寿命=寿命。
健康に寿命を全うできる生き方が一番幸せですし、美しい生き方だと思います。
その為に、今ならまだ全然間に合います。

日々の生活に少しだけ体を動かすトレーニングをプラスしていきましょう。
元気な足腰のために、軽いスクワットや片脚立ち、または散歩やスポーツなど。
痛みがあるときは無理せずに、くれぐれも自分のできる範囲で取り組んでみてください。

筋肉や骨の衰えは40代から始まると言われています。
いつまでも心は若くても、体は嘘をつきません(苦笑)。
早めの対策がとっても大切。今日の一歩が、未来の私を助けてくれるはずです。

 〜元気村通信93号より〜