
ハローエレファンで長くご紹介を重ねてきている健康茶が「桑の葉茶」です。
桑の持つ力は古くから着目されており、
鎌倉時代に喫茶養生記を記し茶祖とも呼ばれた栄西禅師は、
喉の乾きが治まらない病(糖尿病)は、桑葉を煎じて飲んだり、
桑粥を食すと数日で効果が表れると著書に記しています。
また最近でも、サントリーから出ているペットボトルのお茶・伊右衛門に、
伊右衛門プラスという機能性を強化した緑茶が発売されましたが、
そこには血糖値対策の機能性表示食品として桑の葉がブレンドされています。
一過性の流行ではなく、根強くその機能性が注目されている桑。
一体その効果性はどのようなメカニズムになっているのでしょう。
その辺りを今日はご紹介いたします。
大きな飴玉の食べ方

サッカーボールくらいの大きさの飴玉が目の前にあるとします。
あなたならどのように食べますか?
一口で食べようとしても、食べられませんよね?
これを食べようと思ったら、砕いて細かくして一口サイズにして食べるしかありません。
でも飴とはいえ、手で簡単に砕ける硬さではありません。
ハンマーなどの道具を使って、えいや!で砕けば、食べられそうですよね。
え?なんの話ですかって?
これと同じようなことが、毎日体の中で行われているのです。
私たちが食事を食べても当然ですが、
それがそのまま体の中に取り込まれるわけではありません。
体の中で取り込めるサイズに砕いていきます。
これがいわゆる「消化」と呼ばれる働きです。
そして砕くためのハンマーにあたるものが「消化酵素」です。
口から胃、胃から腸へと運ばれながら、細かく消化・分解されていき、
腸でやっと吸収される大きさになり、体へと取り込まれていきます。
血糖値に関していえば、デンプンなどの多糖類が、
消化酵素により分解され、腸で吸収されるサイズ・ブドウ糖になります。
そして小腸から吸収されると血液中のブドウ糖濃度、血糖値が上がるというわけです。
ここで登場するのが、桑茶に含まれるDNJという特有成分。
このDNJが先回りして消化酵素をブロックします。
すると、ハンマー(消化酵素)が無いので大きな飴(多糖類)を砕き難くなります。
その結果、血糖値の急な上昇が防がれます。
ここが血糖値が高めの方にはとても大切な事でもあり、体への負担を和らげます。
さらに小腸で吸収されなかった糖を餌にして、大腸では善玉菌が活性化。
腸内環境が良い具合に整っていきます。
腸は体の免疫力を担う臓器でもあります。
腸の調子が整う事で、体の免疫力、自然治癒力も高まり、お肌にも艶が出てきます。
また糖を多く含む便は水分を適度に含み軟便になるので、
桑葉は便秘でお悩みの方にとっても心強い味方になります。
さらに動物実験では桑葉を飼料に混ぜた時の便に含まれる脂肪量が、
通常の1.5倍に増えていたそうです。
つまり桑には余分な内蔵脂肪を外に排出してくれる力があり、
特に脂肪が貯まりやすい肝臓などの機能を示す数値(GOTやGPT)に改善が見られたり、
血液中の中性脂肪、コレステロール値などにも良好な影響があったといいます。
桑茶を飲むタイミング
そんな桑茶ですが、最後に飲む時の注意点。
水筒などに作って、常時水代わりに飲む飲み方もとても良いですが、
食事を食べる時や、甘いおやつなど頂く時には、
ぜひ桑茶を一緒に飲んで頂く事をお勧めします。
というのも、先回りして消化酵素をブロックする訳ですから、
食事を食べるタイミングで飲む事ではじめて、DNJの力が活かされますよね。
また、パウダータイプの桑茶の場合、
粉末が最後に残る事もありますが、
できればクルクル回して飲み切ってください。
桑葉に含まれるCa、Mg、鉄分などの豊富なミネラル、
食物繊維を丸ごと取り込むができます。
摂取することで体内で大活躍をしてくれる桑。
桑葉を餌に、シルクを紡ぎ出す蚕の気持ちも少しわかる気分です。
(そんなわけないですね・・・)
絹は紡げませんが、桑を上手に活用して健康を紡いでいきましょう。

〜元気村通信90号より〜
