地方に隠された宝物を選ぶグランプリ「にっぽんの宝物」
今回11月に行われた圏央道大会のSDGs部門で
フレンチレストランのアッシュエムさんと、ハローエレファンのコラボ商品、
王様のジビエパイが見事グランプリに輝きました。
にっぼんの宝物プロジェクトとは、
日本全国に眠る様々な素材、食材、人材、技術などに光を当て、
他業種とのコラボや、専門家からのフィードバックなどを通して良いものに磨き上げ、
日本の宝物として世の中に発信していこうという取り組みです。
2012年に高知県で初めて行われたグランプリから回を重ね、
今では全国各地域で地方大会が行われており、
そこで入賞した商品は全国大会へと進み、
その先には世界大会まで繋がっている、全国規模のグランプリとなっています。
今回出品した王様のジビエパイに使われている「ジビエ」とは、
狩猟などで得た天然の野生鳥獣(鹿や猪など)の食肉を意味するフランス語で、
ヨーロッパでは古くから貴族の伝統料理に使われる高級素材として扱われてきました。
そんなジビエが近年注目されてきている背景に、
農村地域での深刻な野生鳥獣の被害があります。
日本全体で見ると、野生鳥獣による農作物被害額は年間150億円
(1日当たりに換算すると約4000万円)を超えます。
実際に丹精込めて育て上げた農作物が収穫を目前に無惨にやられてしまうという問題は、
被害額以上に農耕に向かう気持ちを大きく削ぎ取られる深刻な課題となっていました。
その解決方法の一つとしての、狩猟による野生動物の捕獲なのですが、
捕獲された動物の中で、食肉として流通するのはたったの1割に過ぎず、
残りの9割がそのまま殺処分されているという現実があります。
人間の立場から見れば鳥獣被害ですが、
野生動物にとっては生き延びていくための手段でしかなく、
ある意味人間の都合で野生動物の命を無駄に葬ってしまっているとも言えます。
私達が食事を前に「いただきます」と声に出すのは、
大自然の動植物の尊い命をいただきますという、感謝の言葉でもあります。
その原点に立ち返った時に、
捕えた命の9割が無駄になっているという事実は、
何かが間違っていると考えざるを得ません。
平塚駅南口から徒歩6分の夕陽ヶ丘に本店を構えるフレンチレストランの「アッシュエム」。
そのオーナーである相山さんからそのような話を伺い、
その現実を変えていく一つのきっかけとしてのジビエパイを作ろうと
意気投合して生まれたのが、
今回グランプリを獲得した、野生動物の命の価値を活かす王様のジビエパイ。
アッシュエムさんのフレンチの技で仕上げた絶品のジビエのフィリングを
エレファンのパイで包んで焼き上げました。
グランプリの審査員からもとても美味しいという称賛の声が上がりました。
相山さんはこのジビエパイのレシピをいずれはオープンソースにして、
日本全国で味わえる物にする事で、
ジビエ問題を解決するきっかけにしていきたいと話しています。
命への感謝が詰まったパイ。
正式な商品化はもう少し先になりそうですが、
まずは来年の2月に予定されている全国大会にむけて、
更に商品に磨きをかけていく予定です。
皆様もぜひ、続報をお楽しみに。

