エレファンブログ

「制限」というスポットライト

いつの間にか今年も折り返し地点を過ぎ、
後半戦に入りました。

そして暑い夏を目の前に、
ぐずぐずした天候が続いております。
皆様もいかがお過ごしでしょうか?

そろそろ生活を夏モードに切り替えて、
体調管理にも気をつけていきたいものです。
今日は制限の持つ力というお話です。 

あなたはこれから食べる食事が人生最後の食事だとしたら、
何を食べたいですか?

いわゆる「最後の晩餐」問題です。
普段何気なく食べている食事ですが、
もしこれが最後の晩餐だとしたら、
何を食べようかと真剣に悩みますよね?

ある人は、フランス料理のフルコースを選ぶかもしれません。
もしくは最高級の和牛ステーキ?
または、おふくろの味噌汁と塩むすび、
なんていう思い出メニューをリクエストするかもしれません。

そしていざ食べるときにも、
普段だったらテレビを見たりスマホいじったりしながら(?)
心半分で食べていたとしても、
今回限りは、一口一口を噛み締めながら、
味わいながら最後の一口まで大事に食べることでしょう。


ある外食好きの美食家が、
いかにおいしく食べるかという事を突き詰めて考え、
一つの方針を定めたといいます。

それは「一度訪問したお店には二度と行かない」
というルールでした。

「一生で一度きり」という厳しいルールによって、
毎回の外食が最後の晩餐のように輝くものに変わったといいます。

その店を一回で味わい切るように、
お店の雰囲気からしっかりと味わい、
接客態度や、
メニュー選びなど全てが一期一会。


気になるメニューは惜しみなく注文し、
シェフとの会話も増え、
料理をじっくりと味わうようになりました。

「最後」や「一度切り」という制限が、
目の前の食事をここまで輝かせ、
美味しくさせるのです。

今、私達に与えられている自由と、
たくさんの選択肢と便利さは、
気づかないうちに私達の大事な感性を
麻痺させているのかもしれません。

選択肢が多ければ多いほど、
便利であればあるほど、
一つ一つの物や選択肢の価値がぼやけていきます。

そこに「制限」というスポットライトを当てる事で、
同じものでも違うもののように、輝き始めます。

そもそも私達の人生自体が
いつか死を迎える時間制限付き。

だからこそ、命を大事にするし、
生きていることに価値が生まれ、
命が輝くのです。

もしゲームのように、
死んでも何度でも生き返られるとしたら、
命の価値はここまで尊いと思えないはずです。

制限自体は不便であり、
不自由であり、
ネガティブなものに見えますが、
逆にそれが人生を輝かせるスポットライトだと考えれば、
不便も不自由さも、ちょっと違うものに見えてきませんか? 

今コロナ禍の中で、
「不便」や「不自由」などの制限が山積みの世の中です。
でもこんなときだからこそ、
その制限を逆手に取って、
人生のスポットライトに変えてみましょう。

考え方一つ、心の持ち方一つで、
人生はいくらでも輝き始めます。

今月開催予定の東京オリンピックも、
未だ開催に対する賛否両論がある中、
様々な制限を抱えた中で開催に向けて動いています。

色々問題課題は多いですが、
だからこそ今しかできないオリンピックになるのかもしれません。


〜ベンチタイム2021年7月号より〜